ゼロ人企業

· エッセイ · 投資事業本部

我々は、最初の「ゼロ人で企業価値10億ドルに到達する会社」に出資したい。そのために本日、投資部門「Katayama Capital」を立ち上げる。

この20年、もっとも野心的な構想は「1人で企業価値10億ドルの会社」だった。エージェントは、その構想に現実味を与えた。1人の人間がエージェントに指示を出し、書かせ、リリースさせ、売らせ、運用させる。人間は、次に何を作るか、資本をどこへ投じるか、エージェントをどこへ向かわせるかという戦略判断を担い、それ以外をエージェントに任せる。

我々は、さらに一段奥を見ている。

戦略判断そのものも、自律的に下されるとしたらどうか。どのプロダクトを作るか、資本をどう配分するか、エージェントというリソースをどこへ向けるか。これらは、現在は創業者に委ねられている判断である。しかし同時に、十分に高い能力を持つシステムなら下せる判断でもある。ゼロ人企業では、システム自身が何を作るべきかを決め、それを作る。市場を見つけ、プロダクトを設計し、コードを書き、リリースし、価格を決め、顧客対応を行い、資本を再配分する。その同じシステムは、別のプロダクトや市場に向けて次の会社を生み出し、その次も生み出せる。我々は、それらを生み出すシステムに賭ける。

我々は、そのシステムを自社でも作っている。だからこそ、この移行を現実にしようとする人々に出資したい。

会社そのものが、ソフトウェアになる。