事業本部
5つの事業本部
片山数理事業本部
数理事業本部は、形式手法・機械学習・アルゴリズム最適化を横断する研究を行っています。形式検証、プロパティベース・テスト、形式手法を用いたソフトウェアの並列開発の効率化、新しい高速学習アルゴリズム、大規模実体解決、基盤的アルゴリズムの最適化などに取り組んでいます。
主要事業領域
- 形式検証
- Lean 4で書かれた静的サイトジェネレーター「NoGoals」を開発し、Apache-2.0で公開しています。日本語と英語の二言語サイトを生成し、サイトについて掲げる保証をビルドのたびに証明または検査によって確かめます。このウェブサイトもNoGoalsで生成しています。
- プロパティベース・テスト
- プロパティベース・テスト・ライブラリ「反例(Hanrei)」を開発しています。
- 大規模実体解決
- 複数のデータソースから同じ実体を指す記録を、大規模に見つけ出します。難しいのは学習データです。実際の一致は少なく、2つの記録の食い違い方は無数にあります。大規模言語モデルで記録の組を合成し、能動学習でその合成を現在のモデルが誤る領域へ向け、得られたデータを増幅して高速な照合モデルを学習します。この方法で開発しているのが「LightGap」です。
- 高速学習アルゴリズム
- 大規模言語モデルが下せる判断を、機械の速さで下します。増幅したデータで学習した小さなモデルは、1件あたり2〜6ミリ秒、メモリ207 KBで動き、10万行の学習に170ミリ秒、ラベルが増えれば学習済みのモデルをそのまま更新します。実体解決のベンチマークでの精度は97%です。
- アルゴリズム最適化
- 基盤となる処理をマイクロ秒の単位で速くしています。実体解決の特徴量基盤は、14カ国の名前と12言語の住所の頻度表から、その名前や住所がどれほど珍しいかを1件あたり約21マイクロ秒で見積もり、文字列類似度とFellegi-Sunter重みも同じ速さで計算します。LightGapの比較はすべてここを通るため、このマイクロ秒が比較できる件数を決めます。
片山電遊事業本部
電遊事業本部は、遊びを通じてものの見方や考え方が広がる作品をつくっています。LLMを用いた物語ゲームや推薦アプリ、教育作品を制作しています。
主要事業領域
- LLM対話型作品
- 言語モデル自体をゲームの状態として扱う作品を設計しています。
- 物語ゲーム
- LLMを用いた物語ゲームを制作しています。
- 推薦アプリ
- 会話を通じて好みを捉え、音楽や映像作品を推薦するアプリを開発しています。
- 教育作品
- 科学を題材にしたアーケードゲーム「第一原則」や、対話形式で学ぶ作品を制作しています。
片山生命事業本部
生命事業本部は、計算生物学を中心とする研究組織です。臨床応用に向けた生成モデルとデータ基盤を主な研究領域としています。現在は立ち上げ段階で、公開している製品はありません。
主要事業領域
- 計算生物学
- 単一細胞RNA-seqデータなどを解析する計算手法が研究対象です。
- 生成モデル研究
- 生物学分野のデータに適用する、拡散モデルなどの生成モデルが研究対象です。
- 臨床データ基盤
- 臨床データの整合性を検証する手法が研究対象です。
片山世界音楽事業本部
世界音楽事業本部は、世界各地の伝統民謡を、新たな編曲や作品づくりを通じて受け継いでいくことを目指しています。楽曲の制作に加え、音声モデル基盤の開発にも取り組んでいます。
主要事業領域
- 伝統民謡の再解釈
- 日本、台湾、トゥバ、ハワイ、ルワンダ、ブルガリアなどの伝統曲を題材にしています。
- 楽曲アレンジ
- 世界各地の伝統民謡をチップチューンに編曲した「世界民謡チップチューン集(仮)」を、電遊事業本部のアーケードゲーム「第一原則」のために制作しています。
- 音声モデル基盤
- Apple Silicon向けの音声認識・音声合成基盤「Voxtral on MAX」を開発しています。
片山投資事業本部
投資事業本部は、エージェントの能力の進展を見据え、2025年12月に発足しました。エージェントによる事業の開発・運営を投資テーマとしています。ゼロ人で企業価値10億ドルに達する最初の企業への出資を目指しています。
主要事業領域
- エージェント中心の企業
- エージェントを中心に開発・運営し、少人数の体制を維持する企業を投資テーマとしています。
- 形式検証スタック
- Lean 4を活用した形式検証などの技術に着目しています。
- 新規推論技術
- Mojo・MAXを用いた推論基盤や、Apple Silicon向けの実装に着目しています。